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確かにこの本は真鍋さんにしか書けない知らなかったカラヤンが描かれています。子供たちに与える小遣いの考えかたには感服しますし、率直に意見を言う人がいなくなり意図的に周囲から隔絶されてしまったことなどは通常の社会でもありうることなので「そうだったのか」と思いますが身びいきにすぎると思います。「台湾コンサート事件」は「シュテルン」や「ビルト」ならともかく「シュピーゲル」が記事にしたと言うことはガサネタではないでしょうし、一例を挙げればテーリヒェン著音楽之友社「あるベルリン・フィル楽員の警告」には詳細に記載されています。「真実とはかけ離れた裏付けのない悪意に満ちた記事」とは思えません。
また、カラヤン夫人やソニー重鎮の顔も見られた1984年10月24日コンサートは19時10分頃始まり、20分ほどの休憩時間を挟みながら20時35分には終了。10分ほどで楽団員全員がバスの窓から楽しそうに手を振りながら会場(普門館)を後にしてしまい、午前零時近くの夜行列車まで有り余る時間にこみ上げてくる怒りを抑えるとこができず、それ以来BPO来日演奏会には行きませんでした。カラヤン夫妻が大満足する夕食会をアレンジしたと書いてありますが高額の費用を払いながら憤怒の思いで夜行列車で帰った気持ちは眞鍋さんにはわからないでしょうね。同著者・同出版社「フルトヴェングラーかカラヤンか」でドイツ国内演奏会もカラヤン晩年には演奏会が短くなりオーケストラ団員の中でも批判が出ていたたことを知り溜飲が下がり、アバド晩年の来日公演からBPO追っかけを再開しました。
真鍋さんは文藝春秋今月号に「カラヤンとの再会」との記事を寄せてもおいでです。今までとは別なカラヤン像を教えていただいたことには感謝します。幸い?カラヤンに関しては多数の出版物があり、本書と同出版社で「世界の10大オーケストラ」が同時期に出版され「カラヤン外伝」でもあると著者は書いており、できるだけ多くの情報から判断なさるのがよろしいと思います。
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